こんにちは。スクロールです。
今回は2020年の10月11日~12日に、涸沢カールの紅葉とモルゲンロートを楽しんできた時の記録です。
涸沢カールの紅葉といえば、「一生に一度は見てみたい!」と言われるほど美しいらしく、しかも、涸沢カールまでは歩いて行くしかないので、普通には中々体験して見ることはできない紅葉ですよね。
そして、日の出の瞬間だけにしか見られない、穂高連峰の山肌をオレンジ色に染める「モルゲンロート」も、その美しさは絶景とのこと。
モルゲンロートを見るためには、山小屋かテントで一泊する必要があります。
今回はテントを担いでテント泊で行ってきました。
涸沢ヒュッテさんのSNSを見ながら、紅葉の時期を見定めて、台風直後の晴天を狙って突撃しました。
そのおかげで、紅葉の時期にもかかわらず、テン場はガラ空きで、トイレにも全然困ることなく、の~んびりと楽しむ事ができました。
9月26日にランニングで日帰り往復したときは、紅葉はまだまだでしたが、今回はバッチリ見ごろでしたよ。
ルート
沢渡バスターミナルから始発バスで上高地入りし、上高地から明神、徳沢、横尾を経て涸沢ヒュッテまでの往復です。
行きは、標準ペースよりちょっと早めの4時間10分でした。
テント場が混んでいたら嫌だなぁ~という気持ちでいたので、早く着けるように頑張って歩いてしまいました。
装備
平野部ではまだ暑い日もありましたが、さすがに2000mを超える所では寒かろうと少々多めの荷物になりました。
行動中は、メッシュインナーと長袖シャツで十分でしたが、テント場ではあまり動かないので、上にウィンドブレーカーを羽織っていました。
夜には冷えるので、インサレーションはパタゴニアのナノパフにしましたが、ダウンでも良かったように思います。
寒かったので上にレインウェアを着込みました。寝るときには使い捨てカイロを首に挟みます。
ウェアリング
帽子・メッシュインナー・長袖シャツ(キャプリーンミッドウェイト)・ウインドブレーカー(フーディニ・エア)・インサレーション(ナノパフ)・グローブ・トレッキングパンツ・ウール靴下・登山靴・スパッツ
持ち物
今回はテント泊という事もあって、ザックは35Lのチャチャバッグ。マットはザックの中に入らなかったので、ダイソーで買ってきたバンジーコードで外付けしました。
ヘッドライト(ブラックダイヤモンド)と予備電池・手ぬぐい2本・ティッシュ・応急セット(絆創膏・テーピングテープ・ポイズンリムーバー)・常備薬・ココヘリ・ビニール袋・インナー用防水バッグ大/小・サコッシュ・自作コージー・ガスストーブとガス缶・ライター・コッヘル・コップ・スプーン・地図・コンパス・スマホ(iPhone)・バッテリーとライトニングケーブル・自撮り棒・レインウェア上下・お金
行動食と夕食・朝食
ジェル2本・ビスケット(チョイス)1箱・カロリーメイト8本・ナッツ200g・アルファ米2つ・レトルトハンバーグ1つ・キャメルバッグ(スポドリ2L)・ペットボトルのお茶1本・塩タブレット
泊まり用の装備
テント(ネイチャーハイク)・マット(サーマレスト)・シュラフ(モンベル#2)・トイレットペーパー・使い捨てカイロ・簡易トイレ
沢渡駐車場~横尾
始発バスに乗る人は多く、早めに行ったけれども2台目のバスに回されました。
バスの中ではコロナの関係があるので、マスクを着用して会話はしないようにしているのでシーンと静まり返っていました。ただ、座席は間隔を空けてはおらず混みあっていました。
人数が集まれば、バスではなくタクシーという手もありますよ。
上高地に着いたときは、まだ暗くてヘッドライトの明りを頼りに進んでいきますが、しばらくすると夜が明けて良い天気になってきました。清々しい朝で歩いていても気持ちがいい!
横尾の吊り橋は、山の陰になっているのでまだ少し薄暗い感じ。
横尾の吊り橋を過ぎてしばらく歩くと、登山道らしくなってきます。
屛風岩
昨日の台風が去って、青空が広がる中でも、屏風岩には少し雲がかかっていて、なんとなくあの映画「天空の城ラピュタ」を連想してしまいそうな、幻想的な風景でした。
しばらく、この景色に見とれて写真を撮ったりボーっと眺めたりしていました。
いや、ず~~~とこのまま眺めて居られるかも知れない。
紅葉
本谷橋を過ぎたあたりから、黄色に染まった美しい山々を眺めながらのハイキングとなります。
向こうに見える谷間の岩に、赤く染まった木が生えていて、なんだか可愛らしいですよね。
黄色い絨毯の向こうには、前穂高かな?
黄色の中には所々に赤く染まった木が、フォーカルポイントになっています。
疲れも出てきた所だったのに、この景色を見たら疲れなんて忘れて、なんとも清々しい気分で心が満たされます。
涸沢カール
涸沢ヒュッテに到着すると、売店の横を通ってテント場へ向かいます。
テント場は、岩場に穴が掘られていて、空いているスペースにテントを張るようにします。
今日は天気も良くて、場所も選びたい放題に空いていたので本当にラッキー!!
(受け付けは後からでOK)
テント場の真ん中に通路があるので、少し奥に入った所に設営しました。
下がゴツゴツの岩場なので、ベニヤ板をレンタルして、テントの下に敷くと快適に寝られます。
(レンタルのベニヤ板は受付の横に積んであります。)
テントを設営していると、何やらヘリコプターがヘリポートに着陸。
すぐに飛び立って、テント場上空を旋回して飛び去って行きました。
ひゃ~!カッコイイ!!
サスペンスドラマみたい!
テントを設営してからは、もうやる事がないので、周辺をウロウロしてみました。
中級者向けのパノラマコースをちょっとだけ歩いて見ると、意外に狭いし足場も悪くて滑りそう。
少し歩いたところで、涸沢ヒュッテの写真を撮ってみた。
足場が悪いので、滑って転ぶのも嫌だなぁと思い、すぐに引き返す。。。
次は、涸沢小屋に向けて歩く。
おおお!!なんだか紅葉と小屋と青空がすんばらしい雰囲気!
涸沢小屋の横から北穂高へ向かう登山道があるので、途中まで登ってみる。
こりゃまた、涸沢ヒュッテが小さく見えて、良い感じだわ。
今度は北穂高にきちんと登ってみよう。
と、コッソリ心に刻んで下山する。。。
涸沢小屋でソフトクリームを食べながら奥穂と前穂を眺めてまったり。
自分だけこんな景色を楽しんじゃって申し訳ない!m(_ _)m
でもって、今度は涸沢ヒュッテで「生ビール」と「おでん」
徒歩で15キロも歩かないと辿り着く事のできない山奥で、こんな贅沢ができるなんて、幸せ過ぎるでしょう!!
生ビールで、おでんをつまみながら
紅葉の涸沢カールと穂高連峰を眺め、ウットリ(#^.^#)
ビールでいい気持になったので、テントに戻って転がっていると、雲が出てきた。
と、思ったらすぐに晴れちゃう。
一服して酔いが醒めたので、またウロウロしていると、看板をめっけ!
オクホへ行くコースの途中に見晴らし岩があって、パノラマコースがあるみたいなので、そこへ行ってみよう。
と、いうわけで、スマホとペットボトルの水だけを片手に、ヒョコヒョコと歩いて、見晴らし岩からパチリ!
ついでにパノラマコースを歩いて、涸沢小屋へ戻ります。
天気がいいから安心して歩いているけど、何にも持たずにウロチョロしてて良いのかな?
少し気が緩んでいると思い、慎重に下山。
日が傾いて、山の陰が伸びてきて、15時なのにかなり暗くなってきた。
おまけにガスも出てきた!
テント場に着くと、ガスがすぐそこまで迫ってる!!
ひえ~! 高山をナメちゃあかんですね。
天気が目まぐるしく変わっていく!
さっきまでガスっていたのに、また晴れた。
下の写真は17時半ごろ。
日が沈むと、またガスが出てきたり、晴れたり。。。の繰り返し。
テントも少ない。
夜も更けてきて、明日はモルゲンロートを見るために早起きするから、早めに寝付きました。
使い捨てカイロでホッカホカ(笑)
モルゲンロート
翌朝は5時に起きて、ご飯を食べてから涸沢ヒュッテの展望台で場所取りをします。
早い人は何時からここに居るんだろうか?
すでに、多くの人がいて、僕は端っこの方に陣取りました。
夜明けが近づいてくると、山の上の方から徐々に明るくなってきます。
カメラだと、もうすっかり昼間のように写るくらい明るくなってきました。
すると、、
きっ
きた~~!!
ど~ん!
モルゲンロート!
これが、山をオレンジ色に染めるという、例のやつ!
ひゃ~~~!!
綺麗だ~~!!
来てよかった!
晴れてよかった!
運がよかった!
幸せです!
あっという間の数分間。
太陽が昇りきると、オレンジ色の山肌は普通の色に戻って行きました。
帰り道
今回の目的であった、紅葉とモルゲンロートはしっかりと堪能できました。
あとはスタート地点の上高地まで戻るだけです。
晴れ晴れとした気分で、来た道を戻っていきました。
今日も天気がいい!
森の中も美しい
梓川の流れも澄んでいて綺麗
どこを見ても美しい自然でいっぱい!
先月に登った焼岳もくっきり見える。
最後に、河童橋と穂高連峰を見て、今回の旅を終わりました。
いかがでしたか?
登山と言いつつも、横尾までは平坦な道のりなので、長い距離を歩くことができれば、なんとかなる感じでした。
今回はテント泊にしましたが、山小屋に泊まれば装備も少なくなりますね。
今度は、涸沢カールで一泊して穂高岳に登ってみたいと思います。
以上、「一生に一度は見てみたい、涸沢カールの紅葉とモルゲンロート」でした。