三重県の秘境、大杉谷
三重県の秘境、大杉谷に一泊二日のトレッキングに行ってきました。
ルートは大杉谷から桃の木山の家までの往復です。なんせ登山初心者ですから(汗)。
大杉谷(おおすぎだに)は、三重県多気郡大台町の宮川上流、吉野熊野国立公園内にある渓谷。国の天然記念物(天然保護区域)に指定されている。
近畿の秘境とも呼ばれ、黒部峡谷、清津渓谷とともに日本三大渓谷、日本の秘境百選の一つにあげられている。日本の滝百選である七ツ釜滝を筆頭に、手付かずの原生林と数多くの滝、渓谷の巨巌で著名である。
大杉谷へは宮川第3発電所と大台ケ原を結ぶ登山道を歩くしかない。途中、大台ケ原山麓に1本だけ交差する林道(大台林道;一般車通行禁止)があるが、宮川沿いには登山道があるのみである。登山道(特に宮川沿い)はアップダウンが激しく急峻な断崖にあり狭く危険であるので、十分な装備と慎重な行動が要求される。事実、毎年数名の転落死亡者が発生している。登山道は、1,500m程度の高低差があるため、大台ケ原から下る行程を選ぶ人が多いが、登る行程のほうが安全である。第三発電所から3kmほどの千尋の滝までなら比較的安全で、ある程度秘境の雰囲気を味わえるが、登山装備は必要で油断は禁物である。(wikipediaより引用)
今回の旅のスケジュール
今回は大杉谷登山センターのウェブサイトを参考にスケジュールを立てました。一般的なコースは大杉谷登山口から大台ケ原へ抜ける1~2泊の登りルートと、大台ケ原から大杉谷登山口へ抜ける下りルートがありますが、僕らはほとんどが初心者のグループだったので無理は禁物ということで、大杉谷登山口から桃の木山の家までの往復としました。
大杉谷登山口までは交通機関は無く、駐車場も数台しか止める事ができません。今回は6人での登山でしたし登山センターも推奨している登山バスを利用することにしました。(お世話になる地元でお金を使うことも大事ですし。)
1日目 7:40 自宅~9:47 JR三瀬谷駅~10:00 道の駅 奥伊勢おおだい(集合) ~10:30出発~(登山バスで移動)~12:00 大杉谷登山口~17:00 桃の木山の家
2日目 7:00 桃の木山の家~12:00 大杉谷登山口~(登山バスで移動)~13:40 道の駅 奥伊勢おおだい~14:21 JR三瀬谷駅~16:20 自宅
ワイドビュー南紀1号で三瀬谷駅まで
登山バスは10:30出発なので、それに間に合うように行くにはワイドビュー南紀1号しかありません。自宅から近鉄で桑名まで行き、桑名からワイドビュー南紀1号に乗ります。ワイドビュー南紀は途中で伊勢鉄道に乗り入れている関係上、ICカードでは乗れないのできっぷを買う必要があります。それに三瀬谷駅も無人でIC改札がありません。なので近鉄からJRに乗り換えるためには一旦ICカードで改札を出て、もう一度きっぷで改札を通る必要がありました。桑名駅での乗換には余裕を持った方がよさそうです。
ついでにファミマでお昼用のサンドイッチと野菜ジュースを買って、8:26発の電車に乗り込みます。
ワイドビュー南紀は桑名から途中、四日市、鈴鹿、津、松坂、多気、三瀬谷の順で止まります。ワイドビューだけあって窓は広く、日差しが強く差し込みます。混雑もしておらず快適な旅です。
三瀬谷駅に着くと、ワラワラとたくさんの登山客が電車から降りて来てビックリとしました。駅舎の前にはエスパール交通の方が交通整理を行っています。やはり人気スポットなんですね。
道の駅 奥伊勢おおだいから登山バスで
三瀬谷駅の前には数台のタクシーが止まっていて、登山口までタクシーで行く人も多いようです。(4人乗り13,000円)
僕は登山バスで第三発電所登山口まで行くので、集合場所の道の駅まで歩きます。三瀬谷駅から道の駅まではぐるっと回りこんで踏切を渡るので徒歩10分弱です。
集合場所に行くとすでに今回一緒に行くメンバーは全員が揃っていました。駐車場にはレギュラーサイズの観光バスが止まっていて他のグループも含め総勢四十人だそうです。
大杉谷登山センターから奥へはこのバスでは入れないので途中でマイクロバスに乗り換えます。
道の駅から第三発電所登山口まではざっと一時間半かかりました。
いよいよ大杉谷トレッキング
マイクロバスから降りた12時30分ごろにスタートです。
宮川第三発電所登山口手前のトイレが最終で、ここからは桃の木山の家までは何もありません。
”ブーン”と音を立てる発電所の横を通りって登山口まで行きます。
登山口を入るとすぐに階段があり、この階段の先に有名なあの扉があります。
この扉の先はいきなり岩盤を削った崖っぷちを鎖を伝って歩く道となっています。(大日嵓)下の写真でもう見えていますよね。
いきなりこれですよ!左側はもう何十メートルかの崖!鎖を持っていないと怖~い!
数百メートルこんな感じで続きます。僕は想像以上に狭くデコボコしたこの登山道に青ざめて足がすくんでヨチヨチ歩きしかできなくなってしまい。すっかり心が折れて先に進む勇気がなくなってしまった。かといって、戻ることもできない(登山バスは帰ってしまったので町に戻れない)ので、青ざめたまま崖っぷちを進んでいきます。
情けない声を上げる動画はこちら
崖っぷちを越えて一息つくと、やっとエメラルドグリーンの宮川に気づきました。
苔に覆われた石の森が広がっています。
桃の木山の家まではいくつもの吊り橋を渡っていきます。
行程の3分の1ほど歩くと、千尋滝が木々の間から見えてきます。もう少し歩くと休憩所があります。
シシ淵の手前にたどり着いたところです。この先に水がしたたり落ちる大きな岩のトンネルがあります。
シシ淵 ここに行って見たかったんです。この崖の間の向こうにニコニコ滝が流れ落ちている。
日頃の運動不足と体重のおかげでヘロヘロになってやっと桃の木山の家に到着です!!
いやはや、まじで疲れた。
そして、山の家は高スペックでお風呂(4人くらい入れる)もあるし、食事もふとんも、冷たーいビールもある。(知らないから氷とビールをザックに詰めて運んだ)250人収容できるという巨大な山小屋なのだ。
二日目の記事はこちらです。
以上、「秘境、大杉谷トレッキング(1日目) 2016.5.21」でした。