3日目はいよいよエクスペディションのスタートです。
海に漕ぎ出しました。
7月18日(月曜日)相泊〜ペキンの鼻
天気:曇りのち晴れ
番屋から外へ出ると、雨はあがっていました。
海を見ると、ものすごい霧が立ち込めていて、波は穏やか、風は無いという状況でした。
新谷さんの煎れたコーヒーを飲んで目を覚ますと、そのまますぐに朝ごはんをいただきました。
朝は昨日の夕食で余ったご飯で作ったおじやだったと思います。
僕は持病で腹の調子が悪いので、朝は食べずに(今日はそんな大した距離を漕ぐ予定でもないと言う事だったので)そのまま出艇の準備に入りました。
すると、ゆきえさんが「お腹が空いたら、海の上で食べて」と、ビニール袋に入れたパンを渡してくれました。めっちゃ嬉しかったです。
カヤックの割り当ては、昨日には決められていて、オレンジ色のパフィンに乗ることになりました。
愛艇のシメスタと同じカラーだったので何だか嬉しいです。
まずは共同装備を各自のカヤックに積み込みます。ワイン、水、キャベツ、それに鍋、修理道具などを積み込みました。それに、ペットボトルに小分けされたお米も幾つか積んだと思います。
大きな鍋はスターン(艇の後ろ側)のデッキの上に乗せます。ハッチカバーのベルトが一本切れていたので、ハッチカバーを押さえるのに丁度いい感じでした。
共同装備を積み終わったら、今度は各自の装備を積み込んで行きます。荷物は少なめに絞り込んできたので、隙間が空いてしまいました。今思えば、長靴やダウンパンツそれに、傘も持ってくればよかったと思います。
あれば良かった順番としては、傘、長靴、ダウンパンツです。
傘は、雨の時にちょっとテントの外に出るのに、いちいちカッパを着るのが面倒だったのと、雨天でウンPの時にカッパではなんともならないです。ある意味で必須装備ですね。
長靴は、足を濡らしてしまうと冷えるし、気持ちが悪いからです。新谷さんは長靴を履いていました。
ダウンパンツは無くても、大丈夫でしたが、夜は結構冷えるのであれば便利だと思いました。
6:30
海に出ると、久しぶりのシーカヤックに少しだけ緊張しました。霧で先の方は見えない状況なので、なんだか不安にも感じます。
手を水に入れてみると、思ったほど冷たくはありません。
カヤックの経験が10分という初心者さんもメンバーにいるので、大丈夫かなぁ〜と思いつつも、今日は波もなく穏やかなので、心配はなさそうです。
新谷さんが先頭になって漕ぎ始めると、みんなゆっくりと進んで行きます。
岸にはもう一般道はありませんが、番屋がずらりと並んでいて、意外な感じがしました。
崩れ浜、観音岩、化石浜と霧の中を漕いでいくと、タケノコ岩が見えてきました。
タケノコ岩をすぎると、すぐに船泊
船泊を過ぎると、霧が晴れて青空が見え始めました。
ペキンの鼻に着く頃にはすっかりと晴れていて、天気の移り変わりの速さに驚きました。
ペキンの鼻の左に続く丘の上にある赤い鳥居が見えてくると同時に、その近くにヒグマが歩いているのが見えました。
10:30
ペキンの鼻に上陸するとすぐに薪集め、そしてテントを設営。その間に新谷さんとゆきえさんはお昼ご飯の支度をしてくれていました。
お昼は塩ラーメン、鶏肉とネギ、生姜もたっぷり入っています。
これが美味しいのですよ。実に。
お昼ご飯を食べてからは自由時間で、丘の上にある赤い鳥居まで散歩をすることになりました。
大西隊長を先頭に、テラさん、ヤナちゃん、僕の4人で歩いて行きます。
途中で熊のフンがあったりすると、隊長の大西さんはいつの間にか三番手に下がっています。
(熊スプレーを持っているのに!)
そして、稜線に出ると、全員が思わず叫ぶほどのなんとも言えない絶景が!!!
これには感動しました。丘まで続く稜線はキレッキレのナイフリッジ、向こうには明日漕いで行くだろう海岸が見渡せていました。
新谷さんが再建したと言うこの赤い鳥居は、海を行く人たちの良い目印になっていて、赤いペンキが丘の緑に映えていました。
鳥居とは反対側の岬の先端までも歩いて行くことができます。
テントサイトの近くにはキツネが顔を出しています。
キツネは、モノを盗んでいったり、カヤックの中にオシッコをする(かなりくさい)らしいので、追っ払います。
可愛い〜〜なんて言ってられないの。
テント場に戻ってからは、また薪拾いをしたり、お酒を飲んだりウダウダしている間に夕食の時間になりました。
シェフ新谷さんのディナーメニューはミンチ、ピーマン、卵の3食丼。シンプルなのに美味い!!それにワインでした。
朝が早かったので、すぐに寝てしまいました。
明日は天気が良いはずなので、風が吹かないことを期待しながら。。。