パドルフロートを用いたセルフレスキュー
シーカヤックをソロで漕いでいて、万が一にも沈脱してしまった時に再乗艇する方法としてもっともポピュラーな方法にパドルフロートを使った、アウトリガー・セルフレスキューがある。
これは、下の写真のようにパドルフロートをパドルのブレードに取り付けて、もう一方のブレードをカヤックのコックピット後部のデッキラインに固定し、アウトリガーとして使用することでシーカヤックに再乗艇する方法です。
↓こちらから出典
パドルフロート
アウトリガー・セルフレスキューに必要な装備がパドルフロートで、それはには大きく分けてフォーム製のものと空気注入式のものがあります。
フォーム製のものは、シーカヤックのデッキなどに装備しておき、必要になったらすぐに使用できる長所がありますが、通常時に邪魔になったり風の影響を受けたり、また、対応できる浮力が空気注入式のものに比べて少ないという短所もあります。
空気注入式のものは、通常時は邪魔にならない、また、浮力が大きいという長所がありますが、いざ使うときに膨らませなければならに、パンクに弱いという短所もあります。パンク対策として2気室に分かれているものもあります。
フォーム製パドルフロート
下の写真はNorth Waterのフォーム製パドルフロートです。ナイロン製の本体の中にフォームが入っていて、左右にはパドルやデッキに固定するためのベルトが装備されています。
本体の中はこのように浮力のあるフォームが入っています。水洗いした後、中のフォームを出して乾かさないと臭い事になります。
使用するときは本体のポケットにパドルのブレードを突っ込んで、ベルトをカチッととめるだけです。
(写真の取り付け方だとゆるいので、ベルトはシャフトをもう一周してから留めた方が良い。)
すばやく使う事ができますので、カヤックで釣りをする時なんかにアウトリガーとして使うのもいいかも知れません。
空気注入式パドルフロート
下の写真は、SeattleSports(シアトルスポーツ) のデュアルチャンバーパドルフロートです。こちらは2気室に分かれていて、かなり強烈な浮力を有しています。また、2気室なので、片方が穴が開いていても、もう一方だけでも使うことができるでしょう。 持ち運びはコンパクトでかさばらずにすみます。
私のように体重が重たい人はこちらのタイプがお勧めです。
広げたところ。黒いケーブルは流出防止用のロープで、デッキラインなどに留めておくことができます。
使い方ですが、まず、先にパドルを袋の中に突っ込みます。(空気を入れてからだとパドルが入りません。)
ベルトを二周ぐらい巻きつけて、固定します。
まだ空気を入れる前は、このような状態になります。
ストロー状の空気注入口から、息を入れて膨らませます。表と裏、2つの気室に空気をいれるとかなり膨らみます。フォーム式よりも浮力はかなりボリュームがあります。
こちらは 1 気室だけのようです。
以上、「シーカヤックで沈(転覆)したときの再乗艇にはパドルフロート(セルフレスキュー用)」でした。
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