焚火の3大ベネフィット
キャンプでの焚火の役割としては、暖を取る、調理する、火を楽しむ、の3つですよね。当記事では、これを勝手に焚火の3大ベネフィットと呼ぶことにします。
暖を取る 人は暖を取るために、焚火をします。この焚火の暖かさが有るのと無いのとでは雲泥の差が生じてくるシーンもあるでしょう。体と一緒に心も温めてくれる。そんな暖房としての焚火は、生存のためにも重要な要素です。
調理する キャンプでの調理と言えば、バーナーやカセットコンロなど便利な機器が沢山ありますが、あえて、焚火やその熾火で調理をすることで、作る楽しみ、一味違った美味しい料理を楽しむことができます。キャンプでの焚火調理はそういう食の楽しみをグッと広げてくれる要素です。
火を楽しむ 特に何もするわけでもなく、焚火に薪をくべて、暗闇に揺らめく炎を眺めて、静かな時間を過ごしたい。心安らぐ時間を楽しみたい。そのための焚火。キャンプの雰囲気を堪能する、一番重要な要素ですね。
イメージだけで失敗していませんか
なんとなくイメージだけで焚火台を選んでしまうと、3大ベネフィットのうち、「火を楽しむ」だけに強くフォーカスして買ってはみたものの、他の3大ベネフィットのどれかを犠牲にしてしまい、 小さすぎて暖を取れなかったり、調理には不向きだった。なんて事はありませんか?
特に超軽量なんていう焚火台は3大ベネフィット以外の目的に的を絞っていたりするので、お湯を沸かすだけ、とか、常に薪を足していないとすぐに消えてしまったりと、万能ではありませんよね。
3大ベネフィットを満たす焚火台の条件
暖を取るのに必要な条件とは
焚火で暖を取るためには、ある程度の大きさの焚火台が必要になります。そして、熱を反射するための鉄板部分が多いこと、それに、火が長持ちすることです。そうすると、底がメッシュ素材の焚火台は、燃焼効率が良すぎて、火の持ちが悪く、また、熱を反射する鉄板がないので、暖を取るのには不向きになります。
調理をするのに必要な条件とは
調理をするためには、鍋やヤカン、焼き網などを乗せられるようになっていることと、調理しながらでも薪を追加しやすかったり、熾火をキープしやすいことが重要になります。
火を楽しむのに必要な条件とは
収納・展開時の大きさ、火が点けやすかったり、薪のくべやすさ、火の持ち、後片付けの手軽さなどが考慮された焚火台がお勧めです。
焚火の3大ベネフィットを満たす焚火台5選
軽量でも3大ベネフィットを満たすことができる焚火台もいくつか販売されています。用途や予算に合わせて、ソロキャンプで本当に満足して使える焚火台を探してみました。中には私自身が愛用している焚火台も紹介しています。
ピコグリル 398
ピコグリルは達人キャンパーにも人気が高く、評判の良い焚火台です。ステンレス製の底と、調理用のグリル。そして何と言っても収納のコンパクトさです。
お値段もそれなりにしますが、これ一台あれば所有の満足度も含めて、ソロキャンプの焚火は完璧です。
V型スマートグリル
最近よく見られるタイプの焚火台です。重量は1kgですが収納はわりとコンパクトになります。グリルも装備しているので、暖房、調理、焚火、どれもOKでしょう。ピコグリルよりもしっかりしているので、重さが気にならないのであれば、こちらを選択してもよいでしょう。
モノラル・ワイヤーフレーム
火床に耐熱クロスを用いた焚火台です。そのため暖を取るためには少し厳しいかもしれませんが工夫次第で何とかなるでしょう。展開時の大きさや、収納時のコンパクトさにおいては優秀です。
ロゴス・ピラミッドグリル
こちらも重量が1kg以内の焚火台です。組み立て収納も簡単で、しかもコンパクトに収納ができます。欠点としては、やはり大きな薪は入らないし、調理がややしずらいかも知れません。
スノーピーク・焚火台S
大定番の焚火台Sです。こちらはかなりの重量級ですが、一押しの焚火台です。ソロキャンプにおいて、暖を取る、調理する、火を楽しむ、の3大ベネフィットを完全に満たす焚火台としては完璧な一品です。
私は自転車キャンプツーリングでも、この焚火台を持参しています。
おまけ たき火の煙を被らない方法
焚火の煙は、なぜだか自分の方に流れてきて、煙たい思いをするという事がありますよね。調理しているときは、熾火にしていることが多いので、その場合はそんなに煙が気になるものではありませんが、暖を取ったり、火を楽しんでいるときに、鼻が痛くなるような煙を吸いたくはありません。
そんな煙を吸わないようにするには、、、
「寝転ぶ」だけ。
それだけです。煙は上へ登っていく性質がありますから、よっぽどの横風でないかぎりは、焚火から少し離れた位置で寝転んでしまえば、煙は頭の上を通り過ぎていきます。
当たり前と言えばそれまでなんですが。
私は焚火の時は寝転んでいるか、または、地べたに座るように使える「クレイジークリーク」という座椅子を使っています。これですと、煙が来た時だけ寝転ぶとか、後ろにのけ反るなどして、煙をサッと回避することができますよ。
Helinoxなどの、お洒落な椅子に座って焚火を楽しむのも良いのですが、ごろっと転がってリラックスしてみてはいかがでしょうか。
以上、「ソロキャンプで焚火の3大ベネフィットを満たす焚火台5選」でした。