京都マラソンにエントリーした理由ときっかけ
京都マラソンには過去に2回参加しており、今回で3回目の挑戦となります。最初に出場した2023年は、膝を痛めていて思うように走れず、5時間30分ほどかけて何とかゴールしました。2024年はさらに厳しく、膝の痛みに加えて外反母趾の痛みと体重増加による足の激痛で、ついに関門に間に合わずDNFという無念の結果に。
「3回目こそはしっかり走る!」そう決意し、膝の故障を克服するために昨年からワラーチを履いて走る練習をしてきました。ワラーチを履くことで膝や外反母趾の痛みはなくなったものの、今度は足裏の痛みが出るという、なんともまどろっこしい事態に。さらに、酒の飲みすぎもたたって体重は増加の一途。かつて名古屋シティマラソンを2時間で走れていた頃と比べると、なんと10キロ増えてしまっていました。やばい、これは本当にやばい。
そんな中、京都マラソンの抽選にはなぜか毎年当選するという好都合。これも運命と受け止め、昨年10月からワラーチでのロング走を積み重ねてきました。「今度こそは!」と気合を入れて、3度目の京都マラソンに挑戦することを決めました。
前日編:ランナー受付と京都ポタリング
京都マラソン前日、ランナー受付のために京都へ向かった。今回も車で移動し、駐車場は タイムズBの激安駐車場 を利用。西大路駅の近くに停めて、そこからは ブロンプトン で移動することにした。京都の街を自転車で走るのは気持ちがいいし、駐車場代も節約できるので一石二鳥だ。
ランナー受付へ!みやこめっせまでブロンプトンライド

駐車場から 鴨川沿いをのんびりポタリング しながら、受付会場の みやこめっせ へ向かう。鴨川沿いののんびりした京都の雰囲気を感じながら走るのは最高に気持ちいい。鴨川にはランナーらしき人たちがジョギングしていて、「いよいよ明日だな」と気持ちが高まってくる。
みやこめっせに到着し、受付を済ませる。ゼッケンを受け取り、会場の雰囲気を楽しむ。京都マラソンの受付はスムーズで、スタッフの対応も丁寧。スポンサーブースでワコールのTシャツを購入するのにかなり並んだあとは、他にもマラソン関連のグッズや京都の名産品などが並んでいたが、そこでは買い物をせずにサクッと退散。
当時の早朝に京都駅から出る1600人限定のシャトルバスのチケット(230円)を買って会場を後にしました。

東本願寺までポタリング&リラックス
受付を終えた後は、せっかくなので京都の街をポタリング。京都御所や二条城に立ち寄り、最後に向かったのは 東本願寺。マラソン前に心を落ち着けるのも悪くない。歴史ある建物を眺めながら、「明日は絶対に完走するぞ!」と気合を入れる。


宿泊先へ、そしてまた飲みすぎ
ひととおり京都の街を楽しんだ後は、再び駐車場まで戻り、ブロンプトンを車に収納。その後、京都駅近くのホテルへチェックイン。マラソン前日は早く寝るのが鉄則……なのだが、やはり ハイボールが飲みたくなる。気持ちを落ち着けるために、軽く1杯…のつもりが、気づけばちょっと飲みすぎてしまった。しかし、おかげでぐっすり爆睡。
翌日に向けて、心も体も準備完了。いよいよ 京都マラソン本番 だ!
レース当日:スタートラインへ
朝5時過ぎに起床。昨日のハイボールが効いたのか、ぐっすり眠れて目覚めは意外とスッキリしている。午前は雨の予報だったが、すでに雨はあがっていた。ホテルで軽くストレッチをしながら、今日のレースプランを頭の中で整理する。「無理せず、でも最後までしっかり走る」――これが今日のテーマだ。
京都駅からシャトルバスでスタート会場へ
朝食は軽め(おにぎり2個。これが少なすぎた。さらにエナジージェルも持参すべきだった。)に済ませ、準備を整えてホテルを出発。まだ外は暗いが、すでに京都駅周辺にはランナーたちの姿がちらほら。シャトルバス乗り場に向かうと、同じくレースに向かうランナーたちで長蛇の列ができていた。
バスに揺られながら、少しずつ夜が明けていく京都の街を眺める。車内では静かに集中している人、友達同士で会話を楽しむ人、それぞれのスタイルでレース前の時間を過ごしている。

スタートエリア到着、いよいよレースの空気に包まれる

スタート地点に到着すると、そこにはすでに 大勢のランナーたちがウォームアップや記念撮影をしている。スタッフの誘導もあり、会場はスムーズに進んでいく。やはりこの朝の独特の緊張感と高揚感は何度味わってもいいものだ。
雨と寒さ対策としてダイソーのレインコートを羽織りながら、入念にストレッチ。トイレの待ち行列はあいかわらず長い。ワラーチに履き替えて、最後の準備を整える。周囲を見渡すと、さまざまなランナーの姿が目に入る。ガチ勢のアスリートのような人もいれば、コスプレランナーの姿もちらほら。和やかな雰囲気の中にも、それぞれの思いが詰まっているのが伝わってくる。
スタート直前のカウントダウン

いよいよスタートブロックへ移動。これまではメイン会場からではなくウォーミングアップエリアからのスタートでしたが、今回ははじめてメイン会場からのスタートとなった。おおきなディスプレイや、放送もきちんと聞こえるし、気分もかなり上がってくる!
タレントの森脇健児さんの元気なトークや、アナウンサーのトークもしっかりと聞こえて、いよいよスタートの号砲を待つこの瞬間が、一番緊張するかもしれない。これまでの練習、昨年の京都マラソンの悔しさ、ワラーチでの挑戦――すべての思いが交錯しながら、気持ちを整える。
「今日は絶対に完走する!」
深呼吸し、前を向く。気温はちょうどいい。あとは、自分のペースで走るだけだ。
カウントダウンが始まる――。
そして、ついに京都の街を駆け抜ける 42.195kmの旅がスタートした。
いざ42.195km!京都の街を駆け抜ける
5. いざ42.195km!京都の街を駆け抜ける
スタートの号砲が鳴り、一斉にランナーが動き出す。長い長い42.195kmの旅が始まった。今回のテーマは 「無理せず、でも最後までしっかり走る」。これまでの練習を信じて、自分のペースを守ることが大事だ。足つり対策としてMagOnを5袋ウェストポーチに忍ばせておいてある。これは7キロ走るごとに補給する予定。
序盤(0~10km):抑えめのペースで京都の街を楽しむ
スタート直後はどうしても混雑していてペースが作られずフォームが落ち着かない。それに寒さのせいで、裸足のワラーチでは足の感覚がほとんどない。なんとなく左足のかかとが切れて痛くなっているようだがジーンと痺れていてよくわからない。体の傾きやしっかりと着地するように確かめながら、足を進める。
コース沿いには早朝からたくさんの応援があり、京都の町並みを駆け抜けるのが気持ちいい。市街地を抜けて桂川沿いをいくと、 「ああ、京都マラソンを走ってるなぁ」 という実感が湧いてくる。
渡月橋を左手に見て右折すると第一関門がある。そこからすぐに陸橋を渡る坂道。これが意外と足に来る。ここからさらに登坂ルートになってくるとかなりキツイ。
中盤(10~30km):ペースを維持、京都の景色と応援に支えられて
10kmを過ぎたあたりから、胃の調子が悪くなってきて、吐きそうになった。ゼッケンに名前を入れていたので、「〇〇ロー!がんばれ!」などと沿道の応援が途切れず、地元の人たちの声援が本当にありがたい。特に、ハイタッチや太鼓の応援が最高に元気を出させてくれる。
しかし、胃の不調が頭まで回ってきてめまいまでし始めてきたではないか。やばい、坂のせいで心拍数も爆上がりして164とかになっている。自分のペースとしては157くらいまでに抑えておかないと体力が持たない。
胃の不調を改善すべく何か食べようと、エイドで提供される バナナやせんべい を食べつつも、めまいのせいで走れなくなり歩いてしまう。このままではここで「リタイヤか???」やばいよやばい!とにかく補給をしながら、胃の回復を待つ。昨日のハイボールと朝食を控えたのが問題だった。
25kmを超えたあたりで、ふと 「胃の不調がなおってきた、このまま行けば大丈夫かも?」 と思い始める。去年は芸子さんの手前で終わったが、今年は芸子さんにも無事にたどり着いた。

終盤(30~42.195km):試練のラストスパート
30kmを過ぎると、「あと12kmじゃん、まだ2時間以上あるからなんとかゴールできそう!」と心に余裕が出てきた。しかし、さすがに 足裏の痛みがじわじわと襲ってくる。ワラーチの影響なのか、それとも体重増加のせいか…いや、間違いなく体重増加だが。
懸念していた左足裏には痛みは無かったが、右足の裏に水ぶくれができて、破れそうな雰囲気ではあった。もう破れても我慢して走るしかないと。
ワラーチを履いた女性ランナーから「〇〇ローさん頑張って!」と声をかけられる。周りのランナーを観察すると、みんな苦しそうで4割くらいの人が歩いている。それでも一歩一歩前に進んでいる。沿道の応援もますます熱くなってきて、「ラスト頑張れー!」という声が本当に励みになる。
残り7km、35km地点で最後のMagOnを食べる。このペースなら問題なくゴールだ!と思った瞬間、「ピキーン!!」 と右のもも裏が痙攣。「いま食ったやん!!けど遅かったか!」
その場で立ち止まり動けなくなってしまった。やばい、ゴールできへんがな・・・
さきほど抜いたワラーチの女性が「〇〇ローさぁん!」と声をかけて追い抜いていく。。。
屈伸したり、ストレッチしたりしてなんとか動けるようになるも、今後はふくらはぎが攣りそう・・・
なんとか踏ん張って無理やり走ると痛みが治まってきた。歩くと痛くなる。
ゴール1キロ手前の最終関門で6時間のペースランナーさんたちと合流して、最終関門を通過したのが14:46ごろ。あと14分でタイムオーバーだがここからなら歩いてもゴールできる。そして9割以上のランナーがもう歩いている。

そして、ゴール!
ゴール直前の200mは走って、ついに フィニッシュラインを越えた。
ゴールの瞬間、疲労感と達成感が一気に押し寄せる。去年の悔しさを思い出しながら、今年はちゃんと走り切れたことにホッとする。
やっぱり マラソンは楽しい。