キャンプで快適に寝るために大事なものは、シュラフとマットですよね。夏場はともかく、他の季節でマットなしでは寒くて寝られないもの。 マットはサーマレストなどのリジッドマットか、エアーを入れて膨らますタイプのマットが主流です。それらのマットは、シュラフの下に敷いて使いますよね。そんなマットとは違うアプローチでシュラフの中をぽっかぽかにするイナーティアを紹介します。
KLYMIT(クライミット) イナーティア
イナーティアは今までのマットの常識とはちょっと違ったアプローチで、シュラフの中に入れて使うマットです。空気を入れて使うタイプなので、携帯には小さくて、膨らましても華奢。ホンマに暖かいのかいな?と疑問に思ってしまいます。
実際に使ってみますと、これがポカポカ!!
2年前の冬に海岸で吹きっさらしの中を、コットの上でモンベル#2シュラフと、イナーティアXライトだけで寝ましたが、途中で熱くなってシュラフのジッパーを少しだけ開けました。メカニズムを理解すれば、なるほど明らかに暖かいはずなのが分かります。
暖かさの秘密
イナーティアがない状態のシュラフは、体の下側に入っている羽毛などの保温材が、体重で押しつぶされてしまい、空気の層を作ることができず、冷えて来ます。そのためマットを敷いて下からの熱を遮断します。
このイナーティアは、穴の開いたフレーム型になっているので、穴の部分でシュラフの保温材がつぶれずに空気の層を作ることができます。ですから、マットなどよりもずっと暖かいシュラフの保温性が360度保つことが出来るんですね。
例えて言えば、普通のシュラフが半分だけ機能している所を、このイナーティアを使うと全方位で機能するというわけです。
通常のシュラフとマットにプラスで使うと良いようです。厳寒期で無ければマットが無くても結構暖かいですよ。
イナーティア Xライト(INERTIA X-Lite)
軽さと暖かさのバランスが絶妙なXライトは、お尻までの長さしかありません。寒いときは足先をバックパックの上にのせたり中に入れたりという工夫をすれば大丈夫そうです。私の持っているのはこれです。重さはたった200グラム程度なので、一番に持っていこうと思える頼れるヤツです。他のモデルより短いので、収納するときに時間がかからない所も良いです。
左側のバルブから口で膨らませて、右のポンプでさらに加圧。
入れすぎた空気は左のバルブで調節できます。
ポンプも含めて205g!
イナーティア オゾン(INERTIA O-zone)
オゾンは、枕から足先まですっぽりと空気で包み込むという天国のような寝心地を実現したマットです。僕がX-Liteを買ったときはこれとものすごく悩みました。今ではこっちも欲しいなーっと思います。
イナーティア Xフレーム(INERTIA X-Frame)
イナーティアから一番最初に販売されたモデルです。これはX-Liteよりも長く、足先までポカポカできるタイプです。収納がちょっと手間みたい。