まもなく伊勢志摩サミットが始まりますが、その前に志摩半島を自転車ツーリングしてきましたのでそのレポートです。
自転車と定期船の組み合わせ
志摩半島は、志摩市役所のある鵜方から御座岬までつながる半島です。自転車で往復するとしっかりと漕がなければなりません。しかし、せっかくの志摩半島ですからのんびりと海を眺めたり、古い街並みを散策したり、そして美味しいものを食べたりしたいですよね。
そこで、”定期船”の出番です。あご湾定期船に問い合わせたら、自転車の持ち込みはOK。台数が多い場合は折りたためば持ち込めるそうです。(どちらにしても別途料金が必要)そして、あご湾定期船の航路としては以下の3つがあります。(2016.04.時点)
(1)賢島<–>和具
(2)賢島<–>御座
(3)御座<–>浜島
近鉄で賢島または鵜方まで輪行して、志摩半島を時計回りに走り御座または和具から定期船に乗って賢島へ戻るコース。もしくはその逆です。自転車も楽しんで船旅(?)も楽しめるという一挙両得パターンです。
今回のコース
そして今回のコースは近鉄鵜方駅から国府白浜→大王崎→和具→あずり浜→和具→定期船で賢島というコースにしました。途中で美味しいものを食べながら回ろうという計画です。
出発
輪行バッグに折りたたみ自転車(Dahon Speed Falco)を入れて電車に乗り込みます。近鉄急行で鳥羽まで行き、鳥羽からは各停のワンマン電車で集合場所の鵜方まで行きます。集合時間まで少し時間があったので一つ手前の横山で下車して宇賀田神社へ行きました。
鵜方にある宇賀田神社は歴史のある神社です。 | ||
水みくじ 水に浮かべると文字が浮き上がってきます。 | とても立派な本殿 |
国府白浜~大王崎
近鉄鵜方駅から東へ向かい、丘を越えて行くとあっという間に国府白浜に到着です。パークゴルフ場を越えると美しい白浜が広がっています。白浜にはサーファーがたくさん浮いていました。海岸沿いの堤防はコンクリートの通路があるので海岸に沿って自転車で走っていきます。波の音と潮風を肌に感じながら快適に走れるのでとても気持ちいい。
国府白浜
国府白浜を越えてから少しの上り坂を上がって国道を走り、大王崎を目指します。灯台入り口近くにあるかまぼこ屋さんでかまぼこを食べる予定でした。かなり久しぶりに行った大王崎灯台ですが、お目当てのかまぼこ屋さんはシャッターが閉まってた。
そして灯台への通路にあったお店も殆どが閉店していた。観光客もほとんどいなくてなんだか切ない気持ちになりました。
大王崎へ | 灯台から熊野灘を眺める。 |
118番ですよ。 | 大王崎灯台 |
行動食をいただきました。滋賀県たねやのまんじゅう | 大王崎灯台までの通路にある売店 |
船越~片田
大王崎から船越まで少しの海岸沿いを走っていきます。そして次のお目当てのパン屋さんへ。
大王崎から船越へ向かう途中
片田にある土曜日限定で開店しているパン屋さんに立ち寄りました。
海岸からほんの少しのところにあるパン屋さんなので、買った後は海岸で海を見ながらパンが食べられるという抜群のロケーションです。 並べられたパンは自家製酵母で焼かれていて、お店の建物も土壁が塗られている。おそらく自分で建てた。手作り感満載のお店でした。自家製酵母で焼かれたパンはとてもボリュームがあってずっしりと重たい。もっちりと焼かれていて噛みごたえもあって小麦の味がしっかりとしていました。
買った後ですぐに食べたカレーパンは、香辛料が効いた玉ねぎのみじん切りがごろごろと入った手作りカレー入り。カレーもたくさん入っていておいしかった。
なにより、店主のゆっくりとした優しい接客に癒されました。そして可愛い双子の赤ちゃんにも。
ついつい応援したくなるお店です。
片田の海岸近くにあるパン屋さん | 小さいお店なのでたくさん入れません |
自家製酵母で焼いたボリューム感のあるパンが並んでいました。 | 上から時計回りに ナッツとレーズン棒 アンチョビピザ レモンピールとチョコレートパン カレーパン 金柑タルト |
和具
今日のメインイベントは和具にあるみきや食堂さんのあなご丼。ぷりぷりに焼いたあなごに照りがたっぷり。そして2階建てなのです。ムチムチぷりぷりでおいしーい。
定期船の乗り場目の前にあるブーランジェリーゼンゾー(パン屋)さん。この入り口は普通の家にしか見えないのです。
そしてレジ横にあるコルネを注文すると、その場で冷蔵庫からクリームを出してパリパリの生地にインストールしてくれちゃいます。もちろんお店から出たらすぐに食べました。サクサクパリパリの生地から冷たいクリームがとろーり!!うまーい。
しかしこのお店は4月30日までで、伊勢に移転してしまいます。
パリトロのコルネ |
たい焼きの太田屋さん。クリームとあんのミックスたい焼きはその場で焼いてくれました。
ここのたい焼きは一個ずつ手焼きする”天然もの”のたい焼きだそうで、熟練の職人さんが焼いてくれます。
今日の志摩半島チャリンコぐるめツーリングは後半の片田から和具でとてつもないカロリー摂取でもう胃が限界。
和具で色々と食べた後は、ここから少し行ったところにあるあずり浜でお昼寝です。写真を撮り忘れましたがあずり浜はトイレもあるし、コンクリートの階段もあってのんびりとできる良い浜です。眼前には太平洋が広がっています。
さて、お昼寝した後はもう一度和具港へ戻り定期船を待ちます。ちょうど、志摩サミットの関係で京都機動隊の方が視察されていました。サミットが終わるまでは家族を残して単身赴任だそうです。ご苦労様です。
定期船 | |
正面から突っ込みで停船 |
久しぶりに乗った動力船ですが、潮風をたっぷりと浴びて自転車でかいた汗もすーっと乾いていきます。途中で真崎島のビーチやアジアンテイストの石山荘が見えたり、海賊船とすれ違ったりと、中々楽しませてくれましたよ。
石山荘が見える | すれ違う海賊船 |
丸一日たっぷりと遊んだあとは、自転車を折りたたみ、賢島の近鉄乗り場から自宅へと戻ります。日帰りで海と美味しい食べ物を満喫できる自転車ツーリング。おすすめです。
そして最後になりますが、近鉄鵜方駅にレンタサイクルがオープンしていました。賢島から鵜方までは自転車で10分程度の道のりです。今回のコースもレンタサイクルで回ることができるかもしれません。
以上、「志摩半島・自転車ツーリングの楽しみ方」でした。